会社で毎年実施される「健康診断」を4年連続ですっぽかし、毎年5キロずつ増える体重と、天井知らずに上がり続ける「血圧」、年々ひどくなる「片頭痛」は考えないことにして無視。
という、全くもって健康を顧みない自堕落な生活を謳歌していたら、仕事中に意識混濁を起こし、訳のわからないことをブツブツつぶやいた後にブッ倒れ、救急車で病院送り!!
水曜日のダウンタウンで不健康な生活を送るクロちゃん見ながらゲラゲラ笑っていた私が全然笑えない状況になってしましました。
自堕落LIFE
- 暴飲暴食
- 喫煙
- 運動不足
- 睡眠不足
という好き勝手な生活を続けていたら病気になってしまい、大勢の人に迷惑をかけて自分自身も生死の縁を彷徨うとんでもない目にあいました。
「死にたくないです!!死にたくないです!!助けて!!」
というクロちゃんの名言をまさか自分が大声て叫ぶ日が来ようとは。。。
髄膜炎ってどんな病気?
医師免許を持つわけでもない私が病気のことでいい加減なことを記載するわけにはいきませんので、以下に、きちんと医師、薬剤師、製薬会社にて校閲を実施しているサイト様より記事を抜粋させていただきます。
膜炎とは、髄膜(脳と脊髄を覆う組織層)とくも膜下腔(髄膜と髄膜の間の空間)の炎症のことです。
(中略)
髄膜炎の原因として最も多いのは、細菌、ウイルス、真菌などによる感染症です。しかし、ときとして特定の薬剤や感染症以外の病気が髄膜炎を引き起こすこともあります。
参考リンク:MSDマニュアル家庭版
わかりやすく図説すると・・・
参考:https://medicalnote.jp/contents/171127-001-XS
上図の赤字の部位です。
髄膜炎の種類
髄膜炎はその原因、および発生様式によって、以下のように分類されることができます。
髄膜炎の種類
- 細菌性髄膜炎
- ウイルス性髄膜炎
- 慢性髄膜炎
- 再発性髄膜炎
- 非感染性髄膜炎
私が罹った髄膜炎の種類は「細菌性髄膜炎」という、髄膜炎の中でも最も重篤、場合によっては命を失ってしまったり、後遺症が残ってしまう確率が高い、やっかいな種類のものでした。
致死率は20%もあり、生存してもその30%に後遺症が発生する確率がある恐ろしい病気です。
すでに退院してそこそこの日時が経過しているのですが、やはり後遺症などの心配もあったために半年くらい経過観察のため通院しておりました。(有給がすっからかんになりました)
髄膜炎になるとどうなる?代表的な症状
自分がなってしまった「細菌性髄膜炎」の症状について、文献と照らし合わせて一問一答形式で記載していきます。
もちろん個人個人で症状の差があるのは当然ですので、参考情報程度にしていただければ幸いです。
※詳しくは体験談をよんでくださいw
酷い頭痛と発熱
年長の小児や成人では、あごを胸につけるのが難しくなる症状(項部硬直といいます)が現れ、また通常は発熱や頭痛もみられます。参考リンク:MSDマニュアル家庭版

ちなみにですが、倒れる3日くらい前から頭痛がまったく治まらなかったので、ロキソニンを大量消費していました。。。(絶対に真似しないでください)
入院して3日、4日くらいは鎮痛剤の点滴がなければ眠れない、まさに激烈な痛みでした。
医者が焦る!
細菌性髄膜炎は緊急の治療が必要であるため、診断が確定するのを待たず直ちに治療が開始されます。
参考リンク:MSDマニュアル家庭版

マジで記憶が消える!
意識レベルの低下が起こる(意識が朦朧とする)
参考リンク:MSDマニュアル家庭版

アルツハイマー症の初期状態で言われることも多い、「まだらボケ」とでも言うのでしょうか、
救急車に乗ったところは覚えているのですが、誰が付き添ってくれたのか、どのようにして病室にはいったのかは未だに思い出すことができません。
まさに「知らない天井」状態。
意識障害?
- 記憶が完全に欠落している箇所がある
- 記憶がある箇所も時間軸がぐちゃぐちゃ
- 自分があからさまにおかしなことを言っているのを俯瞰的に感じている
- 付き添いをしてた同僚から「ひどい痙攣をしていた」といわれる
こんな症状がありました。
記憶がスッキリしたな、、、と感じたのは、入院した翌日になってからです。初日の記憶はかなり「まだら」状態です。
心配してくれた会社の同僚(部下、上司も)が何人か様子を見に来てくれたそうですが、そのあたりはほぼ記憶がありません。
「大丈夫か!?薬物中毒ではないのか?」と同僚の誰かが医者に聞いていた記憶ははっきりとあるので、いつか特定できたらそいつのあらんかぎりの悪評を広めてやることを心に誓っております。
髄膜炎が引き起こす意識レベルの低下は、ともすれば
薬物中毒のそれに似ている
そのため、私のように会社の同僚の目の前で倒れ、真冬なのに服を脱ぎだしたり奇声を発したりしてしまうと「あらぬ噂」を立てられてしまうことになります(泣)
髄膜炎を確定させるために行った検査
問診(私と、同行者へ)と、症状により、「おそらく髄膜炎じゃないかな??」ということは、救急のお医者さんもなんとなくすぐに察しが付いたようなのですが、
前述の通り、髄膜炎は意識障害を引き起こし、それがまた薬物中毒者のソレに非常によくにているため、ありとあらゆる検査を行いました。
検査山盛り
- CTスキャン
- MRI
- 肺炎の検査、既往歴の確認
- 主要な薬物検査
- 血液検査
- 腰椎穿刺
- 性病検査
- アルコール検査
順不同です。後々看護師さんに教えていただいたのですが、救急車に同乗してくれた同僚が
「ヤバイんです、わけのわからないこと言って倒れました」
「このクソ寒い中、暑い暑いと言って服を脱ぎだしました」
などとバカ正直に医者の先生に伝えてくれたので、薬物検査はかなり最初の段階でやられたみたいですw
だれが薬物なんかやるか!!
そして腰椎穿刺(腰に近い背骨にぶっとい針で注射するものだと思ってください)の痛みは未だに忘れられない。。。
いろいろな病気の体験談で「腰椎穿刺痛くなかった!!」って書いてあるの、アレ本当ですか??
メタボゆえに適切なポイントが見つかりづらかったのか、日頃の暴飲暴食で摂取しているアルコール量のせいなのか不明ですが、麻酔が効きづらかったようで、痺れるような痛みがありました(泣)
検査で注射を繰り返し受けていたら、腕もこんな恐ろしい色になってしまいました。
髄膜炎の後遺症
髄膜炎になったら「必ず後遺症が発生する」というわけではありません。
ただ、前述したとおり、髄膜炎は致死率が、20%もあり、生存できたとしてもその30%の確率で何らかの後遺症が現れる恐ろしい病であることは間違い有りません。
下の表で示した通り、仮に髄膜炎に100人罹ってしまった場合、なんの問題(後遺症)もなく回復するのは、ほぼ半数である 「56人」です。
やはり脳という重要な臓器の近くの「髄膜」という部位に炎症が発生する病気のため、退院時に何も無いように思えても、あとあと症状として出てくることも十分に考えられるので、しっかりと通院して経過観察をしたほうが得策です。
迅速に治療が行われれば、ほとんどの人が回復します。しかし治療が遅れると、脳に永続的な損傷が残るか死に至るリスクが高くなり、乳幼児や60歳以上の高齢者では特にこの傾向が強くなります。
髄膜炎に起因するけいれん発作に対し、生涯にわたって治療が必要になる人もいます。恒久的な精神機能障害、記憶障害や集中力の低下、学習障害、行動障害、麻痺、複視、聾または難聴といった後遺症が残る人もいます。
参考リンク:MSDマニュアル家庭版
私の場合は、麻痺や精神機能障害といったものはありませんでしたが、
退院当初は、若干の記憶障害や集中力の低下が認められました(泣)、今ではだいぶ良くなってますが、退院してすぐの頃は
「きのう何食べた?」
と聞かれても答えることもできず、仕事の知識もなかなか思い出せなかったです。(入院前は毎日やっていたことなのに)
今では、特に生活や仕事に支障なく日々を送れていますが、本当に幸運なことだっのだと思っています(この記事を書いていると余計に)
髄膜炎になる前の生活
これは恥ずかしくてあまり書きたくないのですが、自分への戒めも含めて記載します。
ここまで酷い生活サイクルを持つ人はあまりいないと思いますが、一つでも当てはまれば危険だと思います。健康な体はホント「何にも代えがたい」最高の財産、資産かと思います。
「倒れるまで仕事してこそSEだよな!!」
「とりあえずロキソニンは万能薬だろ!!」
こんなこと思って、健康をないがしろにする人。。。
仕事も当然大事なのですが、10年後生存率を上げるためにも
「ワーク・ライフ・バランス」
を考えたほうがいいかと思います。
食生活
嘘は一つも含まれていません!!
野菜は、カ○メ野菜ジュースだけでいけるもんだと思ってましたw(あれはあくまで、きちんとした食生活をとった上での補助食品です)
ポイント
- 週に3回は焼き肉!!
- とうぜん野菜は焼肉屋のサラダしか食べないぜ!!
- 基本的に夕食のみガッツリ取るぜ!!、昼食と朝食は気分に応じてだね!!
- アルコールは毎晩飲むぜ飲むぜ!!
- 夕食いっぱい食うと、翌朝胃もたれで食欲なくなるから、結果的に食費浮くよな!!
う~~ん、さすがに今はこんな生活してませんが、もう緩やかな自殺ですね、、、

運動
- 学生時代死ぬほど運動したからもうムリ。
- 体動かすって金もらってやることでしょ。
- タクシーバンザイ!!
ある程度会社での役職もあがり、小金が稼げるようになると、タクシー気軽に乗っちゃうんですよね。。。
特に雨の日なんか、近場のお客さんを訪問するときに「傘買うより安い」という理由でしょっちゅう乗ってました。
やはりある程度は運動をしないと体にはよくないです。まだ無駄に死亡を溜め込んで二年に一度はスーツの買い替えは無駄な出費としか言いようがありません。
まずはお手軽にできるウォーキングやダンベル運動などから始めましょう。
※私も始めました!!
総括・反省
まぁ、なるべくして病気になってしまったとしか言いようがありません。
本来髄膜炎は抵抗力の低い老人や乳幼児が多くの割合を占めるそうです。
30代後半、バツイチ、子なし、慰謝料なし、でかい借金なし、結婚に興味なし、睡眠時間は一日4時間の自堕落シングルライフで削りに削られた抵抗力。。まさにどんな病原菌もウェルカム状態でした。
・・・離婚前はもう少し人間らしい生活を送っていた気がするので、遠因は「離婚」にあるのかなぁ。。。
今回髄膜炎という病気にかかってしまい、普段「当たり前」だと思ってなんら価値を感じていなかった「健康」の価値を深く再認識しました。そして「家族」の存在も。。。
入院中かなり同僚に助けてもらいましたが、家族がいればよかったなぁ、、、と思った場面は多かったです。
もしこんな生活を送っている方がいらっしゃいましたら、大きな病気になる前に、「速やかな改善」をオススメします。
冗談じゃなく命のろうそくがものすごい速さで短くなっていってます。