仕事をしていると「この画面をキャプチャーしておきたい」ということが多々あります。
Windowsをお使いになっていて意外と多いのが「標準機能」もしくは「エクセル」「パワポ」などのoffice製品を使って切り貼りしているという方。
悪くはないですが、使い勝手いいですか?
画像の新規ファイルを作成して、ペイントで開いて貼り付ける手間ってだるくないですか?
はっきり言って時間の無駄です。
筆者が5~6年前(もっとかも)から使い続けてきて、もはや手放せなくなってしまっているフリーツール「WinShot」をご紹介します。
こんな方におすすめ
- マニュアルを書いたりすることがある人
- IT業界の方全般(特にSE)
- Windowsを使っている方(Macはつかえません)
- サイトを作って見ようかなという人
ちなみに私はパソコンを買い替えたり、新しい環境になったりするとまっさきに入れる製品でもあります。
なぜかこのツール、20代の若い人ほど知らなかったりします。
2023年6月現在、製品のアップデートは久しく有りませんが、私が使用しているWindows10のパソコンでも全く問題なく動きます。
WinShotとは
完全無料でしかも広告もなく、しかもメモリもほとんど使わずに激軽で利用できるWindows専用の画面キャプチャーツールです。
あまりの素晴らしさ、使いやすさにパソコンソフトの総合サイト「Vector」様での年間ダウンロードTOP100に長い間ランクインしています。
実際に使っていて推奨したい機能は大きく3つ
作業効率が上がる機能
- マウスでキャプチャする範囲をしていできる機能
- キャプチャした画像データを直接jpgに保存ができる機能
- 直接保存したjpgデータの名前を自動的に付けてくれる機能
とくにオススメなのが1。
これめちゃくちゃ便利です。
この機能のおかげでキャプチャした画像をトリミングする手間から一切開放されます。
製作者様、最新のバージョンは?
公開されている最新バージョンですが、2023年6月現在では1.53aです。
開発者(WoodyBells)様のHPはコチラ。今ではプログラムとはまったく関係のないお仕事をされているそうです。
残念ですが、バージョンアップされる可能性は0に等しいかと思います。
最終アップデートが2007年とかなり古いので、それ以降にリリースされたOSのバージョンでも使えるかということには少し注意が必要ですが、Vectorに記載されている情報と、筆者個人が使ってきた限り問題はありません。
動作OS(一部非公式:筆者環境)
VectorのWinShotのページにある動作環境の箇所に記載されている情報を【公式】としています。
また、私が過去にWinShotを利用していて、問題がなかったOSも併記しておきます。
一応お約束的に「自己責任でお願いします」とだけ・・・
対応環境(公式)
Windows XP/Me/2000/NT/98/95
私が過去にWinShotを使ってきた環境。
対応環境(非公式:筆者バージョン)
WindowsVista/Windows7(64bit)/Windows10(64bit)
WinShotの使い方
前置きが長くなってしまいましたが、WinShotの使い方を開設します。
図が多めですが、もちろんこの図もWinShotを用いて画面コピーしてますw
ダウンロード
パソコンにダウンロードをする手順を記載します。
Googleで「winshot ダウンロード」と調べると「Vector」以外のサイトや旧バージョンのWinShotがダウンロードできるページも見つかりますが、そのようなところからダウンロードすることは控えましょう。
インストーラータイプのWinshotには重大なセキュリティーリスクが含まれています。
step
1Vectorにアクセスする
ダウンロードボタンは下図赤枠内の箇所です。
step
2ダウンロード専用ページに移動する
そうすると下図画面に移動します。
多くの場合はこの時点で5秒ほど待つとダウンロードが開始されますが、ブラウザの環境などにより自動でダウンロードが始まらない場合があるので、そのようなときは下図赤枠ないのボタンを押してください。
step
3ローカルに保存し解凍する
ダウンロードされたファイルは「lzh」形式で圧縮されていますので、任意の場所に解凍してください。(解凍方法については割愛します。)
解凍したばかりのフォルダ内にはファイルが4つ入っています。
ここまで来たらWinShotを利用するまではあと一歩です。
インストール
インストールと記載しましたが、実はWinShotはインストールすることができません。
WinShot.exeという実行ファイルをダブルクリックして起動させるだけで利用することができます
理由は、上記でもちょっと触れたのですが、インストーラータイプのWinshotには重大なセキュリティーリスクが含まれているので現在では配布されていません。
とはいいつつも、インストーラー版を使わない限り危険はないのでご安心ください。
興味がある方のために解説ページのリンクを張っておきます。
ご参考:WoodyBells製のツールに、DLL読み込みに起因する任意コード実行の脆弱性(JVN)
Winshotを起動する
Winshotを起動するのは前述の通り、ダウンロードしたファイルを解答し、そのなかに入っているWinShot.exeをダブルクリックするだけでよいのですが、初めて利用する人の8割の人がハマってしまう罠があります。
その罠とは・・・


PhotoShopなどをはじめとする様々なツールを起動すると、ディスプレイのTOPに表示されることが多いと思いますが、Winshotはそれとはことなり、タスクトレイに常駐します。
タスクトレイの場所は画面右端にあります。
上図の赤枠箇所をクリックすると、現在起動(常駐)しているソフトがヌルっと表示されます。
Winshotが使えない。という人がたまにいるのですが、だいたいここではまってます。
そして私が秀丸ユーザーなのがバレてしまいましたw
初期状態でWinshotを使う
初期状態でのWinshotの使い方を図解します。
正直初期状態で使うのは非推奨なので、WinShotをオススメ設定で使うまで読み飛ばして頂いても結構です。
こんな使い方もあるのね。。。
と思っていただければ幸いです。
step
1タスクトレイにあるWinshotをマウスで右クリックする
そうすると、下図のようなメニューがずらっと出てきます。
step
2JPG保存をクリックする
すると、さらにメニューが表示されるので「矩形範囲指定」を選択します。ちなみに矩形はくけいと読みます。長方形という意味です。私はこのページを記載するまでず~~っと「たんけい」と読んでいました。
step
3画面キャプチャーをしたい範囲を指定する
そうするとマウスが矢印から十字の形に変わりますので、キャプチャーしたい範囲をマウスを押しながら選択してください。
そうすると、WinShot.exeがあるフォルダにjpgデータが新しく出来上がります。
はい、正直このままでは微妙なのでもっと便利に使える方法を記載します。
WinShotの超便利な使い方
私のオススメ設定を紹介します。
オススメ・こだわり設定
- 全画面キャプチャは捨てる(範囲指定で全画面を選べばいいだけなので)
- エクセルやパワポも活用したいのでクリップボードにコピーして他のアプリに貼り付けれる機能を一番重視する。
- JPGファイルにキャプチャーデータを保存する機能も残す
- jpgデータの保存先を変更する
設定方法
step
1環境設定画面を表示させる
タスクトレイアイコンに存在するWinShotのアイコンを右クリックしメニューを表示させ、上から二番目に表示されている環境設定という項目をクリックします。
下図の画面がでればOKです。(一部私の環境情報が表示されてしまったのでぼかしを加えてあります。)
step
2基本設定を変更する
環境設定の画面を表示させると、最初に下図ようにの基本設定タブが選択されています。
オススメ・こだわり設定
- ファイルの自動保存 のチェックをONにします。
- 保存先をデスクトップに作成したフォルダなどに指定したい場合は、既存の情報を「削除」し、その後追加ボタンをクリックして、保存先を入所します。
- 接頭語は特にいじらなくてもOKです。
- シーケンス桁数も特にいじらなくてもOKです。
step
3基本設定を変更する
ここの設定が作業を効率化する上でのキモの部分です。
ホット・キータブをクリックして表示を切り替えます。(下図のように表示されます)
その中で管理人のオススメ設定は
オススメ・こだわり設定
- クリップボードへコピー(矩形範囲選択)→ホット・キー(PrintScreen)
- JPEGへ保存(矩形範囲選択)→ホット・キー(Alt+PrintScreen)
上記のように割り当てることです。
このように設定しておくとWinShotが起動している間は
キーボードのPrintScreen(Alt+PrintScreen)キーを押すと、キャプチャをしたい範囲選択する画面が表示され、マウスで任意の範囲を選択するだけで指定範囲をキャプチャできます。
WinShotまとめ
意外と手間がかかる画面のキャプチャーが手軽にできるようになります。
特にトリミングの必要がなくなるという点、自分のキャプチャしたい範囲だけをキャプチャできる点が何よりも素敵です。
私はこのツールが無いとやっていけません。
まだ利用していない方、Windowsの標準機能で画面キャプチャを実施している方は利用を強くオススメします。